元クレカ審査担当が教える!自営業でクレジットカードを作る方法

自営業でもクレジットカードの審査に通る秘訣を元クレジットカード審査担当者が教えます!
審査に申し込む前にやっておくべきことと、クレジットカードの審査に通るためのコツや注意点をご紹介します。
- 1.“自称”自営業ではダメ!開業届を出して社会的信用を得よう!
- 開業から1年後の確定申告まで待とう!
- 自営業でもクレジットカードの審査に通るにはどうすればいい?
- 複数同時申込は嫌われる!申し込みは最大2枚までに!
- まとめ
“自称”自営業ではダメ!開業届を出して社会的信用を得よう!

個人事業主の場合は、法人のような「登記」の制度がありません。だから開業届を出さずに事業を営んでいると対外的に「自営業」だという証明をするものが何もありません。
開業届は「独立して自分で事業を営んでいる」ということを対外的に知ってもらう証になるのです。
まだ開業届を出していない方は税務署で開業届を出して「自営業」を営んでいる証明を作りましょう。手続きは5分もあれば終わります。
開業から1年後の確定申告まで待とう!

クレジットカードの審査をする際最も重要なポイントは「返済能力があるか」です。
クレジットカード会社も返せる見込みがある人にしかカードの発行はできません。開業届を出してすぐだと、事業が上手く行っているのかどうかの判別がつきにくいため、審査落ちする可能性が高いです。
まずは開業から1年後の確定申告を経て正式な収入を証明できるようになってから申込みましょう。当然赤字ではダメです。少なくとも年収200万円は必要であると思っておきましょう。
自営業でもクレジットカードの審査に通るにはどうすればいい?
さて、開業届を出して、開業から1年後の確定申告を経たとします。ここからは審査に通るためのちょっとしたコツをご紹介します。
審査難易度の低いクレジットカードに申込む
まずは、審査難易度の低いクレジットカードに申し込みましょう。さまざまな会社がクレジットカードを発行していますが主に以下の通りに分類されます。
- 銀行系(三井住友VISAカードなど)
- 信販系(オリコカード、アプラスカードなど)
- 消費者金融系(アコムカードなど)
- ネット系(楽天カード、ヤフーカードなど)
- 流通系(イオンカード、出光カードなど)
- 航空系(ANAカード、JALカードなど)
この中で銀行系のクレジットカードは審査が厳しめだと言われています。
各社審査基準は異なりますが、一般的に流通系やネット系が比較的審査が緩いとされています。
公式サイトで「主婦・アルバイト・パートの方でもOK」と記載があるような審査のハードルの低さをアピールしている会社を選ぶのがコツです。
ビジネスカードは「個人事業主専用」のものを選ぶ
ビジネスカードは利用可能枠も個人向けに比べて大きく設定されていますがその分審査は厳しくなります。
カード会社によっては「個人事業主」に申込者を限定したカードを発行しているところがあります。個人事業主専用カードの審査はビジネスカードとは言え審査は代表者個人のクレヒスや属性メインで審査を行います。
一般的な法人向けのビジネスカードに比べると格段に審査に通りやすいので個人事業主専用カードに申し込むのがオススメです。
スコアリングの点数を少しでも上げる
クレジットカードの審査では「スコアリングシステム」が使われています。申込人の属性や他社での借入、支払実績などに応じてスコアリングをして審査の可否を決めます。
例えば、
- 年齢
- 居住形態
- 固定電話の有無
- 企業規模
- 家族構成
など、それぞれに持ち点があり、加点式でスコアが決まります。
自営業でもスコアリングの点数が良ければ問題なく審査に通ることができます。
例えば、現在携帯電話しか利用していない人が固定電話を引いたり、開業から1年以上たってから申込んだりするだけでスコアリングの点数を上げることができます。
複数同時申込は嫌われる!申し込みは最大2枚までに!
とにかくどこでもいいから審査に通りたいと思って複数同時申込みするのは絶対NGです。
なぜなら、クレジットカードの申込みをするだけで、信用情報機関に登録されるからです。一度に複数の申込みをすると「この人お金に困っているのかな…」と審査担当は怪しみます。
属性に問題なくても複数同時申し込みをすることで信用度を下げてしまうことになります。もったいないですよね…
同時申し込みをする場合もせいぜい2枚までにとどめておくことです。利用可能枠の関係で最低2枚は必要である方もいると思うので2枚くらいであれば同時申し込みでも大丈夫でしょう。
まとめ
実際に審査を担当していた経験からすると自営業だからといって審査に通らないなんてことはまったくありません。
ただ、会社員に比べると先が読みにくい自営業者は審査が難しいというのが本音です。まずは審査のハードルが低い会社でクレジットカードを作って実績を作るのがおすすめです。
