クレジットカードの審査は年収の大小よりも安定が重要な理由

先日20代前半でアルバイトをしている女性から結婚について相談がありました。
実は私、学生結婚をしているので結婚生活10年目!少し先輩の立場から色々とアドバイスをしましたが、彼女の相談は家計管理にまで及び、管理にはクレジットカードを使うと便利だということも伝えました。
しかし、彼女は現在クレジットカードを持っていないとのことで新規に作る必要があります。そこで気になるのが収入です。
結婚後は扶養内でパートやアルバイトとして働きたいとのことなので彼女自身の収入は103万円以内になります。そうなるとクレジットカードを作れないのではないかと心配していました。
彼女のようにパートやアルバイトで収入が少ない場合でもクレジットカードは作れるのか?まとめてみました。
クレカ審査で年収はどれくらい重要なの?

審査では年収を審査対象にはしていますが、重要度としてはそれほど高いものではありません。
そもそも年収は自己申告になります。収入証明書を提出する場合は別ですが、それ以外のケースでは申告が正しいのか確認出来ません。
そのため、カード会社は勤務先や仕事上の立場からおおよその年収を推測しているのです。
よって、年収が高い低いというのはあまり重要視されていません。
無職で年収0円でもクレカを作れるのか?
年収は重要視していませんが、働いて収入を得ているかどうかはとても重要です。
クレジットカードはカード会社が商品の立て替え払いをし、後から支払いをします。そのため、きちんと支払いが出来る人、つまり収入を得ている人でなければいけないのです。
収入が見えづらい自営業・フリーランスの方であれば年収0円でも作れることはありますが、無職で年収0円の場合は作るのが難しいです。
専業主婦(収入ゼロ)の場合は?
ちなみにパートもアルバイトもしていない専業主婦の場合は、カード会社によって作れる場合と作れない場合があります。
クレジットカードによっては無職の専業主婦の申込みは不可の場合があるからです。
作れる場合でも限度額が少ないなどの制限があったり、配偶者に安定した収入が見込まれるというのが必要な条件となります。
逆に言うとキャッシング枠については「 キャッシング枠を0円に設定する 」か「 低めのキャッシング希望額 」というように限度額を制限した方が審査に通りやすくなります。
ステータスカードは一定の年収以上が必要

年収が重要視されていないのは、通常カード(スタンダードカード)のみです。ゴールド、プラチナ、ブラックなどのステータスカードは一定の収入がなければいけません。
ステータスカードは、通常のカードよりサービス内容が充実していて、大きな金額を扱う人向けに作られています。
そのため、通常のカードより審査基準を上げています。大きな金額を扱えるのは基本的に年収が高い人です。ステータスカードは、それぞれのカードに応じて一定の年収を審査条件としています。
クレカ申込時「年収欄」の書き方
申込時の年収欄の書き方に悩む方がいますが、基本的にはボーナスや残業代を含めた1年間の総支給額を記入します。
12ヶ月分の手取り額を記入する方もいますが、それは間違えです。

新入社員は予測年収でOK

新入社員の場合、予測年収を記入しましょう。アルバイトやパートなら月10万円程度くらい稼げそうと思ったら「年収120万円」と記入すればOKです。
シフト制などで月によって収入に波がある場合は、平均月収から年収を予想して記入しましょう。多少の誤差は範囲内としてくれます。
ちなみに年収の対象期間は1月〜12月です。この期間の平均月収を計算し、平均月収×12ヶ月分で予想年収を出しましょう。
クレカ審査3つのポイント

勤続年数は長いほど通過しやすい
正社員、パート・アルバイトと勤務形態に限らずに重要となるのが勤続年数です。勤続年数は長ければ長いほど仕事を辞める可能性が低く、安定した収入を得ているとみなされ有利になります。
最低半年以上の勤続年数が必要ですが、1年以上あるのが望ましいです。また、3年〜5年以上の勤続年数があればプラスの評価が付くところもあります。
借り入れ・遅延・延滞はゼロ
クレジットカードの審査では必ず信用情報を照会されます。信用情報にはローン、分割払い、クレジットカードの記録が保管されています。
内容はいつ、どこでどのような契約をし、どのように返済をして、現在どのくらいの残高があるのかまで記録されています。
過去に返済の遅延や延滞の記録がない方が評価はプラスになりますし、現在借り入れもない方が印象は良くなります。
消費者金融系・流通系カードを選ぶ
カードには種類があり、スタンダードなカードが一番審査通過しやすいのですが、実は発行元によっても系統が分かれます。
大きく、銀行系、流通系、消費者金融系、その他となります。
この中で一番審査が厳しいのは銀行系です。審査通過が心配な人は比較的作りやすい流通系か消費者金融系のカード会社を選ぶのが良いでしょう。
時々銀行系で審査落ちしたから別のところで作るという方がいますが、信用情報には申込み情報も記録されています。
短期間でいくつものクレジットカードを申込むのは印象が悪く、審査通過率を下げる行為になります。
一回で審査に通過したいのであれば、流通系か消費者金融系のカードで作ることをオススメします。
年収、勤続年数ウソを付くとどうなる?

確認が出来ないから年収や勤続年数で嘘の申告をする人がいます。
嘘はバレた時が怖く、審査の段階でバレれば審査落ちしますし、通過後に発覚すればカードの利用停止や強制解約をされる可能性があります。
作為的に嘘の申告をしたと思われた場合、二度とそのカード会社のカードは作れませんし、悪質と思われれば詐欺罪として訴えられる可能性もあります。
入力ミスも嘘だと思われることがあるので、記入する際に間違いがないかきちんと確認をしましょう。
まとめ
一般のカードは、多くの人が利用できるようになっています。中には収入がない専業主婦でも作れるカードもあります。
パートやアルバイトなら安定した収入があれば問題なく作れるでしょう。ただし、その分利用限度額は低くなる可能性があります。
限度額は利用していけば上がる可能性もあるので、まずは1つ自分に合ったカードを作ってみましょう。
