クレジットカードの審査基準を解説!新入社員はここに注意せよ

私は普段、ファイナンシャルプランナーとして家計管理セミナーを開催しているのですが、その中で家計の管理はクレジットカードを活用するのが良いと伝えています。
「はじめてクレジットカードを作りたいのですが、入社3ヶ月では難しいですか?」
これは先日のセミナー終了後に聞かれたものです。
新社会人になってこれから初めてクレジットカードを作る方は、審査に通過するかどうか気になるところですよね。そんな方の為に、クレジットカードの審査について解説します。
実は、はじめてクレカを作る人には知っておいてほしい、ちょっとした注意点があります。
これを読んでしっかり理解してから申し込みましょう。
審査基準はカードによって異なる
まず、クレジットカードはどのようなところから発行されているか知っていますか?
発行会社は運営業態や発行元によって以下のように分類されます。
- 銀行系
- 消費者金融系
- 流通系
- 信販系
- その他
これらの分類によって特徴が異なります。
例えば、消費者金融系は審査が比較的緩かったり、流通系はポイント還元率が高かったりします。
- 一般カード
- 学生カード
- ゴールドカード
- プラチナカード
- ブラックカード
また、同じ発行元でも様々なカードを発行しています。
上記のようにクレジットカードには種類があり、それぞれ申し込み条件、審査基準が異なります。
これらの種類以外にも独自のカードを発行しているところもあります。
例えば、三井住友VISAカードはデビュープラスという18歳〜25歳限定のカードを発行しています。このようなカードは、初めてカードを作る人でも作りやすいのでオススメです。
審査基準のもとになるものは

審査では、資力(Capacity)、性格(Character)、資産(Capital)が見られます。これらはそれぞれの頭文字をとって3Cと言われています。
また、どのクレジットカード会社でもスコアリングシステムで審査しています。

これは、各属性に点数を付けて、その合計数で合否を判断するシステムのことです。点数は会社によって異なります。
そして、審査では必ず見られるのが信用情報です。
信用情報とは、個人のローン・分割支払いの履歴、現在の借入、返済状況などが記録されたものです。信用情報では、ローン・分割払い・カードの履歴はしっかり見られます。
これをクレジットカードヒストリー(クレヒス)と呼びます。
過去にどのようなカードを作ったのか、どのようなローンを組んだのか、それらをきちんと返済しているのかなどを見て、その人の信用度を確認します。
クレジットカードの作り方
クレジットカードの申し込み方法は主に「インターネット」「郵送」「店舗」の3つがあり、どのカードも申込みの流れは以下のようになっています。
- 申し込み
- 審査
- 確認(在籍確認等)
- カード受取
申し込みから受取までの期間は「即日〜2,3週間」くらいです。
店舗で受付をしているところは即日発行も可能ですし、郵送の場合はどうしても時間がかかります。
はじめてクレカを作るときの注意点
- 勤続年数は1年以上が望ましい
- 年収が少ないと不利になる
- 過去にローン、分割支払いの不能、延滞があると不利になる
基本的には勤続年数は長い方が有利です。しかし、若者向けのカードなどは新入社員でも受け入れをしているので、勤続年数や年収が少なくても問題ありません。
ただし、過去にローンや分割払いの支払いをしなかったり、延滞の履歴があったりする人はどのカードでも審査に落ちる可能性が高くなります。
嘘の申告をしたらどうなる?
基本的に嘘の申告をするとカードが作れない、作った後に発覚すると利用停止、支払いの一括請求をされる可能性が高くなります。
悪質だと判断された場合は詐欺罪になることもあるので嘘の申告は絶対に止めましょう!
もしも審査に落ちてしまったら?
- 勤続年数、年収が少ない(基準に合っていない)
- 過去にローン、分割支払いの不能、延滞がある
- 申請と確認書類が一致しない
審査に落ちても原因は教えてくれません。中には嘘を付いてもう一度申し込みをする人がいるからです。
しかし、考えられる原因とその改善方法はあります。
- 勤続年数、年収が上がるのを待つ
- 若者向けのカードに申し込む
- 信用情報が抹消されるのを待つ
- 書類をきちんと揃える
思い当たるものがないか確認してみましょう。過去の履歴はその種類によって半年〜10年で抹消されます。不安な方は一度信用情報を自分で取り寄せて確認してみても良いでしょう。
まとめ
勤続年数や年収が少ない、クレヒスがないという人は若者向けや比較的審査の緩い消費者金融系のカードがオススメです。
合わないカードを申込んで落ちてしまうのは時間の無駄です。自分に合ったものを選びましょう。
